先日、実家に帰った際に亡くなった祖父の残した戦争時の手記を父が書き起こしたものを見せてもらいました。父がその手記をまとめた時に私はまだ小学生で、全く興味を持たなかったんですが、今見てみるととても面白く、手記の主人公である「俺(祖父)」(昭和十六年当時二十八歳)に感情移入して一気に読み終えてしまいました。
内容は祖父が戦争で大活躍をするわけでもなければ映画で描かれるような戦場に居合わせるわけでもありませんが、(だからこそ孫である私が存在しているわけですが)現地の意外といい加減な雰囲気や食べ物の美味さや匂い、仲間との失敗談などがとても身近に感じられ、それと同時に戦争時の過酷な状況にも驚きました。
祖父は筆まめな人で戦争から戻ってからこれを書いたそうですが、元々他人に見せるものではなかったのか、今読んでも軽い文体で読み易く、このまま消えてしまうのは勿体無いので、たいした量ではないんですが、少しずつブログに書き起こしてみようと思います。
雲南作戦に興味があって来ましたが、これはすごいですね。
いろんな所にリンクを貼らせてもらいます。
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大東亜戦争に興味があり偶然みつけました。
大変貴重な資料ありがとうございます。
私は生まれも育ちも八王子で、祖父に育てられました。
(祖父は満州です)
昭和10年当時の八王子警察署の写真をみつけました。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/9/hachioji/gaiyo/gaiyo.htm
非常に興味深く、素晴らしい手記でした。
読みやすさの要因は軽い文体ということもありましょうが、やはりお祖父
さまの文才だと思います。多少込み入ったことが描写されている部分で
も頭の中にすいすいと入ってきました。
列車のホームでの奥さまとの再会のシーン、あの一言、昔の日本の男ですよね。
思わず笑みが漏れました。
戦争は許されることではありませんが、何から何まで否定してしまうのもどうかと
思います。
ちなみに私の祖父(故人)は満州で腕を撃たれたため、一足早く帰国したそうです。
見張りの際に戦友が目の前で殺されたという話を聞きました。
お祖父さまの手記を公表して下さったこと感謝いたします。